エピソード３

パッチワーク風のフーディージャケット。裏地はボアでジャケットとして大活躍します。

最近ではおなかが空くと８時に早終いしたりすることもありますが、基本的にＳＬＯＷＳは夜八時半まで営業です。

最初は８時、やがて９時そして８時半に落ち着きました。冬の風のきつい日の人通りの少ない日なんかは、時に罰ゲームのような感覚を覚えることもありますが、夜も開いてるって知ってて、足を運んでくださる方がいっぱいいて感謝してます。

ところで色々変遷はあっても８時までは必ず開いてて、基本８時半まで営業のワケって知ってますか？

一つは、利用くださる方にとっての利便性。みんな仕事って６時７時までがんばっておられると思います。中にはそれ以降に終わっちゃうって人もいるかもしれません。だから仕事帰りに立ち寄れたり、一度帰って着替えてからもゆっくり足を運べることは、生活の中で必要なことだと思うから８時半まで営業にしています。

もう一つは、「まち」にとって必要なことと思ってがんばってきました。嗜好性のあるものは、友達同士や恋人同士などの平日の余暇を楽しむ場所を提供しなきゃいけないと思うからです。そしてそういったお店の営業時間と、夜のお店の営業時間が重なる時間帯があれば、暮らしの楽しみは膨らむものじゃないかなって思います。

その昔、商店街のお店のオーナーさんに、「夜開けてお客さん来るの？」って聞かれたことがあります。来るから開けるんじゃなくて、街で住んで楽しみを提供する（雰囲気を提供する）ことを大切にしなくちゃいけないんじゃないの？って思いました。

つくづく思うのは、まちづくりって其々の立場で楽しもうとか楽しみをつくろうとしないと始まらないということです。建物を作って集客や活性化を考えがちですが、モノではなくコトをすすめることが、今の時代大切なんじゃないかなって思います。

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